施術の流れ

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ヒヤリング(問診)

ヒヤリング(問診)は、私が最も大事にしている時間です。

​初回の問診では、最低1時間を取ります。じっくり時間をかけて、あなたが心の病におちいったきっかけや原因、これまでの職歴などの経歴・・・

これまでの病歴と、心の病による通院歴、薬の服用歴、家族構成や生活環境などを詳しくお聞きします。問診の目的は2つあります。

①心の病におちいったきっかけや原因をより深く探るため

②なぜ?何年にもわたって治療を受けているにも関わらず治らないのか?その理由を確かめるためこの2つです。

患者様が心の病になったきっかけや原因・・・悩み、苦しみ、薬の服用歴は1人1人違うので、問診の時間を割いてきっちり聞く必要があるのです。

あなたが今の心の病に至った原因と理由、その経過を確認、判断しなければ、次のステップ・・・2、3、4番目の治療に進むことはできません。問診でヒヤリングした内容によって次の治療内容、対策が違ってきます。

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脳・脊髄神経と自律神経調整治療

心の病を患っている患者様は、「心の症状」だけではなく、身体にも何らかの症状が現れています。

​この両者はお互いに関連していて、心の症状が原因で身体の症状が現れたり・・・身体の症状が原因で心の症状が現れたりします。

ですので、この2つは同時並行で治療していく必要があり、その治療が、脳・脊髄神経と自律神経調整治療で、鍼灸、温熱、磁気治療など、様々な治療法を組み合わせた、総合的な全身調整治療です。

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減薬・断薬指導

減薬・断薬を実践する前に、なぜ薬をやめなければいけないのか?という理由を知る必要があります。

​心の病に使われる薬は、「向精神薬」と呼ばれており、次のような薬です。

抗精神病薬、抗うつ薬、抗不安薬、睡眠薬、

気分安定薬(躁うつ薬)、てんかん薬


などです。​以下にあげる薬に関する「知識」を、患者様に理解していただき、治療を進めていきます。

  • ”薬は、ある特定の病気の人、以外は治療効果はほとんど期待できず、かえって副作用によって重大な薬害を及ぼす可能性がある。”
  • ”薬(向精神薬)は、麻薬、覚せい剤と同じ危険薬物。”
  • ”減薬、断薬時に離脱症状(禁断症状)が発現する。”
  • ”薬の副作用によって重大な影響を「身体に」及ぼす。”
  • ”一生薬漬けになってしまう危険性がある。”
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生活指導

うつ病など、心の病を患っている人は、睡眠、食事などの生活リズムが乱れがちになります。日常生活のリズムが乱れ、一定化していないと、身体のリズムとともに精神状態も落ち着かず、常に不安定なままなので、病状の回復を遅らせることになります。

生活指導では、起床、朝食、散歩、昼食、夕食、入浴、就寝などの日課を、ほぼ同じ時刻に行うように指導していきます。気分の変動を安定させ、病気からの回復を図るために、まずは日課の定刻化など、生活リズムを安定させることです。

睡眠

睡眠は、人間にとって、身体的、精神的な疲労を回復するために最も重要で、必要な行為です。

どのようにして「質の良い睡眠」を確保するか、は心の病から回復するための鍵を握っている・・・と言っても過言ではありません。

患者さんが訴える睡眠の問題の多くは、

「寝つきが悪い」 「何度も目が覚める」 「朝早く目覚める」 など、不眠に関することですが、最も重要なことは、自分の「睡眠時間」と「睡眠パターン(リズム)」を把握して、正常なリズムに安定させることです。

すなわち、「睡眠時間」は、毎日7~8時間を確保すること、「睡眠パターン」は、毎日の就寝(入眠)と起床(覚醒)の時刻をほぼ一定に保つようにすること、です。

「寝つきが悪い」 「途中で目が覚める」 「朝早く目が覚める」 などの、不眠状態を見るのではなく、「睡眠時間が確保されているか」、「睡眠パターンが守られているか」、を毎日把握して、数日間の期間にわたる睡眠状態を理解することが大切なのです。

一例ですが・・・「夜11時就寝、朝7時起床」 「8時間の睡眠時間」 「休日の朝寝坊も2時間(朝9時ごろまで」のリズムを守っていくことです。

このリズムを安定させ、守っていくために実行すべきことがあります。

  • 身体を動かすこと(散歩や軽い体操など)
  • 禁酒(特に服薬中は厳禁です) ※アルコールは、睡眠の質を著しく損ないます。睡眠効果を上げるために、睡眠薬とアルコールを一緒に飲むなどは自殺行為です。病気をますます悪化させます。
  • 睡眠日誌を毎日つける(市販の用紙があります)

食事

食物繊維を摂取して腸内細菌を活性化する。

精神疾患(心の病)は、脳組織の神経伝達物質(脳内ホルモン)の異常によって起きるのではないか(まだ仮説の段階ですが)と言われています。

うつ病は、脳内ホルモンの1つであるセロトニンが減少することが原因ではないか、と考えられており、セロトニンの量を脳内で増やすことを目的に開発されたのが、抗うつ薬のSSRIです。

セロトニンは、歓喜や快楽を伝える物質として使われ、「幸せホルモン」と呼ばれていますが、これが減ってくると、気分の落ち込みが激しくなると言われています。

人間の体内に存在するセロトニンの90%は腸内に集中しており、脳内にはわずか2%程度に過ぎません。脳内のセロトニン量を増やすには、わずか2%の存在しかない脳内のセロトニンを増やすより、腸内のセロトニンを増やして、脳に送り込んでやるほうが明らかに効率的です。

腸内のセロトニン量を増やすには、腸の働きを良くしてあげることが必要であり、腸の働きを良くするためには、腸内細菌のバランスを正常化して、その働きを活性化させることが大切なのです。

腸内細菌のバランスを正常にし、活性化させる働きをするのが、食物繊維です。

つまり、脳内のセロトニン量を増やすには、毎日の食事で食物繊維を十分に摂取することが何より大切なのです。

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